磯のウキ釣り

磯と言っても、歩いていく地磯と渡船を使って行く沖磯がありますが、ここでは渡船を使う沖磯での釣りを設定しています。 沖磯で、夏の魚のアイゴをねらいます。アイゴはヒレにとげがあり、そのとげに毒があるとても危険な魚ですが、引きが強く、磯釣りでは好ターゲットになります。 また、干物にすればとてもおいしくいただけます。

<渡船について>

初めて渡船に乗る時は、何かとわからないことが多いものです。では、その手順をご紹介していきます。

  1. 渡船屋さんに連絡して、予約をしましょう。(予約が必要ない場合もありますが、出船するか確認するつもりで、電話は入れておきましょう。)
  2. 渡船乗り場へ行きましょう。(決められた場所に駐車し、待合所があればそこで待ちましょう。)
  3. 乗船名簿に記入し、渡船代を払いましょう。(渡船屋さんによっては、料金後払いのところもあります。)
  4. 渡船から磯に渡りましょう。(磯上がりする時は十分に気を付けてください。波が下がっていく時は磯に下りないようにしましょう!また、磯と船と両方に足をかけないようにしましょう!)

※渡船は各渡船店によっていろいろな違いがあります。地域によってもかなりの差があるようです。

<釣れる時期>

夏~秋です。暖流系の魚なので、日中に太陽がギラギラと照り返すような時に釣れることが多いようです。

<釣れる場所>

海底が岩礁帯の磯場です。それほど潮通しが良くないような湾内の磯でも釣れます。 アイゴの好物は海草なので、海草が生えている場所でないと魚影は薄くなります。

<必要な道具>

  • 釣り竿

磯竿の5m、1~2号程度のものでいいでしょう。 磯に行って、万が一、竿が折れて1本しか持ってなかった場合、渡船代が無駄になってしまいますので、 予備竿として、1、2本持って行った方が良いでしょう。

  • リール

2号の道糸が150~200m巻けるぐらいのレバーブレーキ付きスピニングリールがいいでしょう。 リールも竿と同様、万が一、磯で壊れてしまうと釣りができなくなるので、予備を1つは持って行った方が良いでしょう。

  • 玉網

大きな魚を掛けた時には、無理をして海面から引き抜くと、竿が折れたり糸が切れたりすることがあるので、玉網を使います。 5m程度の長さがあれば十分でしょう。(場所によっては5mでは届かない場合もあります。) タモ枠は40~45cm程度あればいいでしょう。

  • ロッドケース

渡船に乗る時や磯上がりする時などに、竿やリールに傷が付かないようにロッドケースに入れておきましょう。 丈夫さや機能性など、値段に比例してよくなっていきます。 ある程度良いものを購入しましょう。

  • 磯バッグ(磯クール)

磯に行くときは、荷物を少なめにするのがいいでしょう。 磯バッグは、保冷機能(クーラーボックス)付きのキャリーバッグと考えてください。 行きは、エサやコマセ、氷、他の道具などを入れておき、帰りは魚と氷、他の道具を入れてくるという感じです。

  • バッカン

コマセを入れておくために使います。 磯バッグを購入予定(または持っている)方は、磯バッグにあったサイズのバッカンがいいでしょう。 36cmか33cmのバッカンが使いやすいと思います。 また、途中で雨が降って来た時にフタができるように、フタ付きのものを購入する方がいいかもしれません。

  • エサ

酒カスかサナギを使います。もちろん、オキアミでも釣れますが、エサとりが多い時は使えません。

  • コマセ

基本は、ヌカとアミエビです。最近は、アイゴ用の集魚剤も出たので、オキアミと集魚剤を混ぜたコマセでもいいです。

  • コマセを撒くためのシャク

アイゴ釣りでは、しゃくでコマセをしながら魚を寄せます。 しゃくの柄は45~80cm程度のものがありますが、自分の手からバッカンまでのキョリに合わせて購入するといいでしょう。 バッカンを地面において、自分は立ったまま釣りをするのであれば、75~80cmが使いやすいでしょう。 カップのサイズは小さいものがおすすめです。

  • その他

オモリ(ガン玉、丸玉など)、シモリ玉、スナップ付きより戻し、より戻し、からまん棒、ウキ止め糸、1.5~3号程度のハリス、グレ5~7号程度のハリ、プライヤー(ペンチ)、はさみ、フィッシングナイフ、クーラーボックス、スカリなど

<仕掛け>

アイゴは口が小さく、ウキに出るアタリも小さいので、感度の良い棒ウキを使います。0.5~1号ぐらいの浮力のウキでいいでしょう。 また、エサとりが多い時期の釣りなので、2本バリ仕掛けにします。

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<釣り方>

ここまでの釣りをマスターしてこられた方なら、注意すべき点はほとんどありません。 アイゴのタナは大体1.5ヒロ~3ヒロぐらいです。 コマセのヌカは、ふかせのようにさしエサと同調させるというのではなく、海を濁らせて魚を寄せるつもりで使いましょう。 言い換えれば、それほど同調にこだわらなくても良いということです。 夏場の釣りになるので、エサとりが多く、あまりコマセと同調させると、エサが一瞬でなくなります。 夏場の日中はとても暑く、磯の上ではさらに暑さが増すように感じられます。 水分補給をしっかりしながら釣りを楽しんでください。
※アイゴを釣り上げたら、〆てから、とげのあるヒレをはさみで切っておきましょう。〆てからでもとげには触らないように注意しましょう!! 刺されたら、とても痛く、釣りどころではなくなります。