海釣りに行くと、どうしても海水が道具に付着して、放置するといろいろなものが錆びてしまいます。釣行後は必ず潮抜きをして、なるべく道具を長く使えるようにしましょう。
管理人は、次のように釣行後の手入れをしています。
まずは、ロッド
アウトガイドの振り出しロッドには、尻栓がついています。その尻栓をはずし、海水が付着しているであろう部分に水道水をかけます。リールシートやロッド全体、アウトガイド部分などです。アウトガイド部分に水道水を流し入れると、竿尻から水が流れ出てきますので、それを数分間行い、潮抜きを行います。その後、水気をとるために、乾いたタオルでロッドを出しながら拭き、ロッドをたたむということを数回繰り返します。こうすることで、ロッド内部に溜まった水を乾かします。そして、ロッドを出した状態で陰干しします。
・・・と、まあ結構丁寧に手入れをするおかげか、90,000円ほどのロッドを約10年使い続けることができています。ロッドも良いものは値段が高いので、手入れをすることで寿命を延ばしてやりたいものです。
なお、アウトガイド部分に海水が付着したまま放置すると、塩の結晶ができ、釣行の際にラインを傷つける原因になりますので、ガイド部分は念入りに潮抜きすることをおすすめします。
振り出しではないロッドの場合もロッド全体に水道水をかけ、その後、乾いたタオルで拭き、陰干しするようにしています。継ぎのロッドのほうが手入れは楽ですが、ガイドが固定のため、ロッドとガイドのつなぎ目部分に塩の結晶ができることが多く、その部分は丁寧に洗うようにしています。
中通しロッドの場合は、より丁寧にロッド内部の潮抜きをしないと、糸の放出性能が極端に落ちてしまいます。
次にリール
リールにもかなりの海水が付着しています。リールは精密機器ですので、塩の結晶ができると(俗に、『塩が噛む』と言います)動きが悪くなったり、最悪の場合、故障したりしてしまいます。リールの手入れは、まず、ドラグノブをスプールが外れるまで緩め、スプールをリール本体から外します。その後、ラインローラーやハンドル、ベールなどを丁寧に湿ったタオルで拭きます。上位機種のリールになると、水道水をジャブジャブかけてもよい『丸洗い』ができるものがありますので、そういったリールはそのまま水道水をかけても良いでしょう。その後、リールのマニュアルに書いてある通りに注油をします。注油は毎回行わなくても、年に2、3回でよいかと思います。スプールについては、後述します。
潮抜きの際に特に重要なのが、ラインローラー部分とベール部分かと思います。ラインローラーやベールに塩の結晶ができると、ラインを傷つけてしまうからです。
なお、釣行後に毎回手入れをしていても、リール本体内部の海水は少しずつ残り、やはり塩噛みをおこしてしまいます。ですので、管理人は、年に1回はメーカーにオーバーホールをしてもらうことにしています。オーバーホールとは、リールを分解して手入れをしてもらうことで、部品交換の必要がなくても3,000円から5,000円ほど必要ですが、リールの寿命が延びるのならと、定期的に行うこととしています。
最後は、いろいろな道具
最後は、いろいろな道具の潮抜きです。釣行に使った道具を洗面器などに入れ、水道水を入れて潮抜きをします。リールのスプールも同じように潮抜きをするのですが、このとき、ほかの道具がスプールに当たり、道糸を傷つけないように注意する必要があります。ちょとでも道糸にハサミの先端などが当たると、次の釣行の際に大きな魚が釣れた時に、その部分から切れてしまうことがあるからです。管理人も、その失敗で、高価なウキを何度もとばして(無くして)しまったことがあります。スプールの潮抜きをする際は、少し神経質になっても良いかと思います。
数分から1時間程度水道水に浸けると潮抜きができるので、その後、乾いたタオルで道具を拭き、片付けます。プライヤーやハサミなどの支点部分はとくに錆びやすいので、きっちりと乾かしたほうが良いかと思います。
あとは、ベストやブーツ、ロッドケース、クーラーボックス、バッカンなど、海水が付着しているであろう道具やウェアなどを洗います。
・・・と、釣行後の手入れも結構時間がかかります。管理人の場合、磯に行った後の片づけが一番時間がかかるかもしれません。早起きして釣行し、家に帰ってから片づけをするのは結構な重労働ですが、道具を長く使うための手入れですので、がんばって手入れをしています。
みなさんも、釣行後は必ず手入れをし、道具を大切に使ってください。
あっ、各道具のジッパー部分には必ず潤滑油をスプレーしています。そうしないと、塩噛みしてジッパーが動かなくなってしまいますからね。