釣り道具の種類は、ロッドやリール、ラインなどに始まり、仕掛けやウキ、ハサミ、クーラーボックスなど、結構たくさんあります。その中でもやはり高価なのが、ロッドとリールではないでしょうか。もちろん高価といってもピンキリで、値段に比例して性能が良くなり、使用感の良さなどが増していきます。それは、ロッドやリールにかかわらず、他の道具でも同様のことが言えます。管理人が今、磯釣りの際に使っているロッドとリールの合計金額は、予備を含めておよそ20万円程度です。ほかの道具を入れると、30万円を超えるのではないでしょうか。ウェアをいれるともっと・・・と自分で書きつつ驚いていますが、やはり高価なものなので、できるだけ長く使いたいと改めて思っています。
自分で納得して購入した道具を、より長く使うためにはやはり、適切な扱い方を身に付ける必要があります。経験を積んでいくうちに道具の取り扱い方も上手になっていくのですが、それでもときどき雑に扱ってしまうこともあります。
例えば、
- ロッドを竿受けに置いて休憩をしていると、思わぬ強風が吹き、竿受けが倒れて磯にロッドをぶつけてしまう。
- 予想以上に重量のある魚をタモですくわずに抜きあげてしまう。
- 海水が付着した道具のジッパー部分を放置してしまい、開けられなくなってしまう。などです。
初心者の方ならなおさらではないでしょうか。そこで、初心者の方にぜいひ身に付けてほしい習慣を説明しますので、ぜひ実践するようにしてください。そうすることで、道具もより長く使えるようになると思います。
ロッドの置き方
ロッドを手から放して置く場合は、防波堤や磯の上にじかに置くことはあまりおすすめできません。置くときの衝撃でロッドに傷がついたり、踏んでしまって傷がついたりするからです。目に見えないような傷でも、ロッドに負荷がかかったときにその部分から折れることがあります。ロッドは竿先に行くほど繊細ですので、竿先近くをコンクリートや岩にぶつけるのはタブーです。
竿を置く場合は、できれば、磯バッグなどの上に置くか、もしくは三脚を使うか、クーラーボックス専用の竿受けをつけるかといった方法をとることをおすすめします。どうしてもじかに置く場合は、ゆっくりと丁寧に置くようにしましょう。
釣りをしているときの扱い
アウトガイドのロッドを使っていると、竿先に道糸が絡まることがあります。経験を積んでいくうちに絡まりにくい竿さばきや、絡まったときの外し方などが身についてきますが、慣れないうちは結構よく起こります。特に、ふかせ釣りなどのように、軽い仕掛けを使う場合や、磯竿のように長くて柔らかいロッドを使う場合に起こりやすくなります。
竿先に道糸が絡まったときに、そのままリールを巻き続けると、竿先が折れてしまいます。高価な竿の中には、巻き込みの耐性が強いものもありますが、それでもやはり、巻き続けると折れてしまいます。安価な竿の場合は、たやすく折れてしまいますので注意が必要です。
次は、ロッドの負荷の限度です。大きい魚がかかったり、根がかりをした際など、無理をしてロッドを曲げすぎると、折れます。どこまで曲げると折れるかは、ロッドの性能や使用時間などによって変わりますが、使い慣れていくうちに自然とわかってきます。魚の引きで折れることはまれですが、初心者の方でよくみかけるのが、根がかりの対処です。根がかりした場合は、ロッドで外そうとせず、リールと仕掛けが一直線になる気持ちで、ロッドにテンションをかけずに引っ張ります。そうすることで、仕掛けが切れるか、もしくは根がかりが外れるかのいずれかになります。低い磯や足元付近の根がかりなど、ロッドを寝かせられないような場所では、ロッドを置いて直接手で道糸を持って引っ張ります。
タモ網の扱い方
重量のある魚を取り込む際は、タモ網を使います。慣れないうちはロッドとタモ網を両方操作するのは難しいのですが、慣れると意外と簡単にできます。大きい魚とやり取りをして、タモに入れたときにやっと『捕ったど~!』となるのですが、その後が大事です。タモ網は魚をすくってそのまま上に持ち上げてはいけません。魚の重さで折れてしまうことがあるからです。高価なタモほど頑丈にできていますが、それでもやはり、ある程度の重さまでしか持ち上げることはできません。
タモ網は、魚をすくった後、できるだけ先を下に向ける気持ちで、斜めに引き上げます。振り出し式のタモ網の場合は、引き上げながら柄の部分を収納していきます。あまり安いタモ網(の柄)を購入すると、柔らかすぎてすくいにくかったり、折れやすかったり、時には柄が継ぎの部分からすっぽ抜けて海中に落ちてしまったりしますので、ある程度良いものを購入することをおすすめします。ちなみに管理人は、がま磯のGR-2を10年ほど使っていますが、いまだに折れたり抜け落ちたりはしていません。