波止のウキ釣り

足場の良い波止(防波堤)でウキを使って釣りをします。 対象となる魚は、アジやサバ、カマス、カワハギ、メバルなどの小物ですが、ここでは対象魚を決めずに五目釣りを楽しみます。

<釣れる時期>

対象となる魚によって違います。アジやサバなどは夏~初冬、カマスは秋口、カワハギは主に冬、メバルは冬~春の夜がベストシーズンです。 水温が下がる春以外は、何かしらの魚が釣れます。

<釣れる場所>

近場の波止です。波止と言っても、外海に面した波止や湾内の波止、河口にある波止などいろいろありますので、もちろん釣れる魚も違ってきます。 ここでは、都市部近郊の波止で釣りをする設定にしています。

<必要な道具>

  • 釣り竿

ウキを見てアタリをとり、合わせを入れる技術の習得を一番の目的にしていますので、のべ竿(5~7m)が使いやすくていいでしょう。 もちろん、磯竿でも大丈夫です。今後、磯に渡って釣りをしようとお考えの方は、いっそのこと良い竿を購入しておきましょう。 2万円~4万円ぐらいの竿が、値段的にも竿の質的にも良いのではないでしょうか。

  • リール

基本はのべ竿ですので、リールは不要です。しかし、磯竿を使われる方はリールが必要です。 これも竿と同様、今後、磯に渡って釣りをしようとお考えの方は、いっそのこと良いリールを購入されることをおすすめします。 値段的には、1万円~3万円ぐらいのものがお手頃ではないでしょうか。 スプールには2号または1.75号か2.25号の道糸を巻いておきます。スプールが余るようなら下糸を巻いておきましょう。

  • ウキ

ウキにはいろいろな種類があります。ここでは、小物釣りに使えるウキを使用します。 10cm程度の羽根ウキ(くじゃくの羽根のウキ)か20cm程度のへらウキ(へらぶな釣りに使うウキ)か棒ウキがあればいいでしょう。 ウキにはそれぞれ浮力が設定されており、例えば“2B”と書かれているウキは2Bのオモリ、“1号(または1匁)”と書かれていれば1号(または1匁)のオモリと一緒に使います。

  • 活けエビやオキアミ、サシアミなど

ねらう魚によって使うエサが違いますが、活けエビを使えばほとんどの小物をねらえます。 カマスの場合はキビナゴ(小さく切って使う)、カワハギの場合はアサリや湖産エビ(冷凍)を使う場合が多いです。活けエビを使う場合は、活けエビバッカンに入れて、釣り場まで持って行きましょう。

  • その他

ウキの浮力にあったオモリ、ウキゴム、より戻し、1~2号程度のハリス、グレ5号程度のハリ、プライヤー(ペンチ)、はさみ、フィッシングナイフ、フィッシングクーラー、水汲みバケツなど

<仕掛け>

竿の長さと仕掛けの長さがほぼ同じか、または仕掛けの方が若干長い程度に道糸の長さを調節します。 また、釣り場の水深や、魚の釣れる棚(深さ)に合わせてウキの位置を調節します。ウキ下は主にヒロ(両手をいっぱいに広げた長さ)で表します。 (例えば、「今日は2ヒロで釣れる」「6ヒロで根に掛かる」などを使います。) のべ竿では、ウキ下は最も深くてもウキが竿先の10~20cm程度にあるくらいまでしかできません。それ以上深い場合はリールを使います。

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<釣り方>

エサを見つけた魚は、ツンツンとつついたり、エサを吸い込んだり吐いたりします。それがウキには前アタリとして出ます。 (魚の活性が高い時は、前アタリなしにウキが消し込む時もあります。) 魚がエサをくわえた時に、ウキが消し込みます。そのときに、竿をしゃくり(“シュッ!”という感じで上または横に竿を振る)、あわせを入れます。 そうすることで、魚の口にハリ掛かりさせます。あわせを入れないと、ハリが掛からない場合があります。